韓国で「茶(チャ)」と聞いて思い浮かぶのは、必ずしも緑茶ではありません。柚子(ユジャ)、なつめ、五味子(オミジャ)、生姜――季節の果実や薬草を蜜に漬け、湯で溶く伝統茶が、暮らしに深く根づいています。
なかでも五味子茶は、甘・酸・苦・辛・塩の五つの味をあわせ持つ不思議な一杯。体を労わる薬食同源の考えが、その背景にあります。
お茶をいれて差し出す所作そのものを大切にする「茶礼(タレ)」は、相手への敬意と、いまこの瞬間に心を向ける静けさの作法。慌ただしい現代にこそ、一服の温もりが沁みわたります。
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