15世紀の朝鮮では、文字といえば漢字でした。学ぶには長い年月と財力が必要で、庶民にとって読み書きは遠い世界のものでした。
この状況を憂えた第四代王・世宗(セジョン)は、学者たちと共に新しい文字の創製に取り組みます。1443年に完成し、1446年に「訓民正音(フンミンジョンウム)」として公布されました。
ハングルの母音は「天・地・人」を象り、子音は発声時の口や舌の形をかたどっています。わずか24の字母で、あらゆる音を書き表せる科学的な仕組みは、現代の言語学者をも驚かせます。
民を想う心から生まれた文字。それが今、世界で最も合理的な文字のひとつと評されているのです。
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